制限とイノベーション -- 楽器フェアと片手用リコーダー --

駅で乗り遅れそうなときにエレベータを駆け上ったり降りたりして、止まっている人に危ない思いをさせてしまっていたりするのだけど、結局、弱い方を守るために作った道具が得てして、強いものがより強くなるために優先されてしまうのだ、ということを学生時代に話し合ったことがある。

なんて重たい話をするつもりではなく、障害者のために作られた道具が意外な場所で使われることもあるわけで。

11/23にあった楽器フェアで見つけた、というより半ば目的でいった、「片手が動かない人」用のリコーダー。

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ローランドカークを始めとして、サックスを同時吹きする人は海外には一杯いるけど、日本では少なかったりして、そのような人がいろんな音を同時にいろいろ出すにはいいのかな、と思っていたわけで。

吹いた感想としては、右手用は左手、左手用は右手で支えるという動作が必要で、いろいろ練習したいわけだけど、ソプラノで28,000、アルトで4万円以上というのはなかなか厳しいなぁ、という感想。 同時吹きでリコーダーで和音を、というのは、ステージ受けとか狙わない限り、SUZUKIのメロディオンとか吹いた方がいいかな、というのが実感。そっちの方が安いしね。

残念なのはろくに試奏ができなかったこと。サックスで大量に息を吹き込むことに慣れていることと、周りの音がつよくて、リコーダーの音が聞き取れなかったため。