MTL勉強会「UX Sketch」vol.5 に行ってきました

mtl.connpass.com

今朝の飛行機で鹿児島から東京に戻ってきて、それから銀座。ギャップが。渋谷は人が多い。 それはそれとして、行ってきました。キャンセル待ちでしたが、増席で無事に参加可能に。

以下のお三方のお話です。

  • ニフティ森藤様:NIFTY IoTデザインセンタで案件に取り組んで気づいたこと
  • KIRIN 松岡様:Illumicap cap の IoT
  • チームラボ 坂井様:デザイン x IoT x チームラボ

というわけで、

  • ニフティB2B を基本とする SI ベンダ
  • KIRIN:メーカー。売りたいものは技術ではなく自社製品
  • チームラボ:技術を売る BtoC

という、それぞれ異なる立場の並びで、面白く拝聴させていただきました。

ニフティ森藤様

dic.nicovideo.jp

「顧客が説明した要件」から「顧客が本当にほしかっtまおの」を読み解く技術について。

IoT は、デバイスからデータをとっていろいろするもので、よくデバイス会社から話が持ち込まれるが、

お客様:「素晴らしいデバイスがあります」「たくさんデータがあります」「(前処理して)可視化して」「機械学習すればなんとかなるよね?」

=>

お客様が本当に得体価値は何か? こうやってデバイス使いませんか? このようにデータ可視化しませんか? こんなデータ取得しませんか?

IoT はかなり面白い提案型SIができる。 => お客様に、手段と目的が入れ替わっている方が多い => 潜在的な課題を聞き出した上で、それを実現する提案による価値と見積もり費用でお客様が悩まれる瞬間が快感

IoT 実現には、企画と技術の両方ができる人材が不可欠。

キリン 松岡様

www.youtube.com

prtimes.jp

Illumicap という、ペットボトルにつける光るキャップについてのプレゼン。

もともとキリンには、「若年層と仲良くしたい」という経営課題があり、そこからの発案で生まれたコンセプト、とのこと。

3Dプリンタでプロトを作りながら、社内を説得していっている、というサイクルを回しているそうです。 また、社内のレギュレーションで、口につけるものに関して規制があり、午後の紅茶等の既存のものではなく、ペットボトルから再開発しているようです。

大事にされているのは、「IoT for Audience」。 データをとりたいから IoT でやるのではなく、シンプルなアイディアを中核におき、アップデート可能な作りにしてアイディアを拡張するために、IoT を用いる、とのことです。

お話しを伺った時に、「大きい企業にそれをされると、スタートアップは本当に立つ瀬がないなぁ」と思っていたのですが、質疑応答や懇親会でお話しした結果、いろいろとスピード感の遅さに悩まれることも多いらしく、実現のためには、スタートアップですることが良いことも多いようです。 また、キリンとお付き合いするためにはそれなりに高いハードルがあるようで、博報堂のような代理店の紹介でキリンに持ち込むということはそれを通過しているという一種の証拠になるようで、その時点でも、ビジネスの仕組みというものは便利になっているのだな、という実感があります。

チームラボ 堺様

IoT x デザイン

いわゆる「IoT」という言葉が出る前から、IoT的なものをやっていた会社。

400名ほど、サーバエンジニアから3Dエンジニア、アーティストまでいろんな人が一同に同じフロアにいる会社で、皆で相談しながら、プロトタイピングしながら作っていく。

キーワードは「IoT x デザイン」 リアル空間でどうやってデジタルと触れてもらうか。 => リアルでは、店頭の画面にはなかなか触れてもらえない   => 「ハンガーから服を取る」という動作で、画面が起動する   => モーションセンサーで、画面の前を通ると、画面がブレる

また、プリクラのようなものでも、デコったその場でFacebookにアップさせることにより、アプリのインストールとか待たずに、デジタルへの入り口を下げる。 そうやって、「みんなの見えるところ」でやって、さらに集客できるようにする。

チームラボは、マリオを原点にしていることがあり、「手触り感」を重視していることが理解できます。

まとめて

三者三様の、それぞれの視点から確認できましたが、共通するのは、「プロトタイピング」で試行錯誤していく、ということがありました。 それを実際の商品を見ながら確認できたという意味で、とても興味深いカンファレンスでした。