大胆と繊細 --MICROU 2018年屏風展--
終わってしまった展覧会ですが。
MICROU さん
DESIGN FESTA GALLERY | デザインフェスタギャラリー | SCHEDULE
パッと見た感じでは、勢い良く元気な線で構成されているように見えますが、
部分をクローズアップすると、とても丁寧な陰影が付いていて、細かな仕上げを行われていることが分かります
こちら、「blossom」。不安定な女性の気持ち、一瞬の徒花を描いています。
咲き誇る線の上にある、実際の花びらとはまた違う痛々しい「結晶」のような花弁が、輝きつつも儚い女性の気持ち、夢を表しているかな、と思いました。
こちらは「sky」。中学生の未来と自由の刑、のような、できるけど迷うというイメージを表現されている、とのこと。自分は、操縦に失敗した曲芸飛行の飛行機をイメージしました。
デザインフェスタギャラリーの紹介文では、「音楽を聴いて感じた衝撃、お酒を飲んでいる時のような興奮」を表現とありましたが、ご本人はさらには「ヤクをキメているかようなサイケな感じ」を目指している、とのこと。 自分としては、そちらの興奮を、動いている表現、音楽と合わせてみてみたいな、と感じました。
ご覧になられた方は、MICROU さんのどこに着目されるのでしょうか。
Fujifilm X-T20 デビュー
FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T20 レンズキットブラック X-T20LK-B
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2017/02/23
- メディア: Camera
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Fujifilm X-T20 を購入。早速試してみる。
上記を選んだ理由は下記
- ミラーレスのため、小回りが利くのでバッグに忍ばせても負担になりづらい
- 絞り、シャッタースピード、露出がダイアルになっていて直感的に操作できる
- ISO感度、ホワイトバランス等をショートカットで調整できる
- ファインダーで、色味の確認ができる
んで、ちょっと使ってみた感想としては、もちっと上位機種の、X-T2 にしておけばよかったかなぁ、と。
まぁよい。しばらく使う。
暗いところで仏像を取ろう
小さいものをボカそう
中国製の単焦点の明るいレンズ
早咲きの桜
つまり
もちょっと外出したくなりました。
「好きの反対は無関心」は是か?
元?キングコングの西野氏のこのような記事があるけど、
まとめると、
- 西野氏のアンチは、アンチ活動すればするほど、西野氏が喜ぶ
- 無視するという選択をした
- 無視するというエネルギーを使っていることを西野氏が気づいていないのがくやしい
- 西野氏に知らしめたい
- それはもう、ファンだ
という内容、と自分は理解。
正直申し上げて、自分は西野氏のことが好きではありません。理由は挙げられますけど、まぁ主題ではないので。 んで、出て来る元アンチさんがファンかどうか、と言われれば、自分としては「どっちの可能性もあるなぁ」というかんじです。
よく「好きの反対は無関心」とはいいますが、必ずしもそれは当てはまらないと思っています。
たいていの場合、好意がない場合は距離を置こうとするのですが、それができないシチュエーションがあって、例えば
- 野球という競技全般は好きでよく見たいのだけど、その中で巨人への贔屓が目につく
- 学校のクラスが一緒
- 嫌いなやつが仕切り役
- 他の人は好きらしいが、自分はそうでもない。でも他の人が好きらしいのでよく耳にする
という、何らかの強制力が働くことがあり、んで、たいていの場合その強制力は「好意を持っていない対象」自身が持つことがあるので、その場合「嫌い」になります。
んで、厄介なのが、自分は好意を持っていないけど、他の人が好意を持っているのが嫌だ、という感情も、また無視できない、ということです。 その場合、自分に自信がない場合は消極的に近づくし、ある場合はその好感度を下げる行動に出ます。件の元アンチ氏も、「他の人が好意を持っているという状態が気になる」という可能性も、あります。
で、「無関心でいられるよりかは、嫌われた方がまし」というのは、まぁそれぞれかと思います。嫌われるメリットとしては、そこから「好き」につながる可能性がある、ということもあるかと思いますが、自分としては、「本来無関心なはずなのに、他の外部要因で迷惑がらせている」と考えるだろうな、と思います。
うーん、もう少し嫌われる勇気とやらを、持った方がいいのかな、と反省することもありますけどね。とはいえ、自分は芸能人でないので、嫌われるリスクを取るメリットをあまり感じないのも事実。
「少年少女」を描く、とは -- 花輪ちひろ --
いい年したキモいおっさんが若い女性に向かって「あなたの初めてを下さい」と宣言するのはセクハラ以上の何らかの法に触れる行為なのだろうけど、耐えきれずについつい言ってしまった。
もう終わってしまったのだけど、銀座を寄り道しながらブラブラしている最中に入った画廊での展覧会。 女子美の1年生で構成される6人のメンバーによる展示。
で、当然ながら主に人物画での展示が多かったのだけど、
その中に1人、3点中2点が抽象画を展示している方がいて、
少年少女というくくりで、上記を出展する度胸に感じ入ってしまい、下の方の絵をお迎えすることに相成りました。 彼女の考える「少年少女」の、内面を、こう描くのも、ありかな、って思いまして。
画家の花輪ちひろさんは、今回始めての出展だった、とのこと。上記のセクハラ台詞は余計だったでしょうが、それは別として、今後長く続けていただけるならうれしいです。
不幸の輪廻から解脱したかな、とやっと思えるようになって -- ラブホの上野さん --
最近、「ラブホの上野さん」をよく読んでいる。 自分よりも10歳以上若いにも関わらず、定期的にアウトプットする精力と、そこから感じられる膨大なインプットには、とても感じ入るものがある。
- 作者: 博士,上野
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自分は人生の中盤戦に突入した段階で、とはいえ、序盤戦にこなすイベントをこなしていないので、まだまだだなぁ、と思いつつ、迷いつつ、出遅れつつ、とはえいえ、これだけは自分の中で自信が持てるな、ということが、「ラブホの上野さんの恋愛相談2」の中にあった。
不幸だと、思ってほしいがために、わかりやすい不幸に手を出すな
自分は、「一般的な人よりも」かなり不幸な人生を歩んできたかもしれない、言い訳にしたこともあったし、屈服したこともあったし、退避のために依存症になったりもしたけれど、「わかりやすい不幸」を、自分の意思で選んだことはない。
それは、自分の強さなのだろう。 そして、それは自分の幸運で、その強さを他人に押し付けない程度には優しくなれているつもり。
次の課題は以下かな。
- マイナス(不幸)を減らす、というのだけではなく、リスクを取ってプラスを目指すのもあり
- もう少し高望みをしよう
- それができるだけの体力を身につける
- 上のために必要なものを整理
- 安全基地の確保
- 収入を増やす
- 依存を減らして支出を減らす
- 今、救いの手を出さなくても、出せる日を待つ忍耐力
どうしようもなく不幸な選択を選んでしまうあの人に伝えたいこと
誘蛾灯に惹かれる蛾のように、自分を不幸にする方不幸にする方に向かっていく人がいて、それを見ていて思うのが、「不幸になるにも才能が必要だ」ということ。
不幸というのが、「その人が嫌な思い、つらい思いをしていることをその人のいる世界が喜ぶ」だと定義するのであれば、その不幸な人には、こういう人が不幸でいるという楽しさを感じるための「利用価値」が必要。
利用価値がない人が嫌な思いをしても誰も喜ばないので、特にそれといった不幸にはならないし、遭ってもすぐに飽きられる。つまり、中の上の顔の人よりも、美人の方が不幸になりやすいし、亡国のお姫様は町娘よりも酷い目に遭う。
勿論、不幸でい続けることには精神力、体力が必要なため、それがない人は早々に廃人になるか、もしくは命を絶つ。 そして不幸に耐え切れる人はその状態がデフォルトなので、不幸から離れるための変化は、生理的に気持ち悪さを感じたり知識がなかったり意図的に与えられなかったりして選べない。
だから、「不幸な選択」を「主体的に」し続ける人は、人間として基本スペックがとても高い(体力がある、知力が高い、才能や魅力がある)。だからこそ、不幸であることを望む世界の強制力から逃げるのが、スペックが低い人より難しい
不幸な目に遭い続け、それでも不幸な選択をしてしまい、でもそれに流されない人に伝えたいのは、「今まで生き延びてくれてありがとう」
不幸の連鎖をすぐに止めるのは難しくとも、それに耐え続け、でも、甘んじていない、その強さに、自分は惹かれる。
その人のために何かしたい、と思うのは、多分、とても、傲慢なこと、なんだ、と思う。
江戸と東京の災害と文化 浮世写真家 喜千也
東京は、古い建物がすくなくてつまらない、という人が多くいます。 それは本当にしょうがなく、家康が作ってから、幾度となく災害や戦争によって、江戸東京はリセットされています。
例えば、東京大震災 例えば、太平洋戦争での東京大空襲
これによって、かつての江戸藩邸などの、江戸の風情を残した建物の多くが焼けました。
現在でも残る江戸時代の建造物、旧加賀藩主前田家上屋敷御守殿門(東京大学赤門)
東京大震災よりも前にも、江戸は何度か大災害に遭っており、安政3年の大地震で、江戸は人口の10%を失うことになりました。
その復興事業として作成されたのが「名所江戸百景」。安藤広重の晩年の作品になります。国会図書館にフリーアーカイブが存在します。
安政の大地震から約170年。明治大正昭和と、さらには平成も終わろうとしている東京の街も、やはり、江戸から続いている、そのような写真を撮られている展示が、3/4まで、新宿にて行われています。 広重の名所江戸百景と同じ場所、同じ構図で現在の東京を撮影しており、その土地につながる歴史を感じられる写真となっています。
写真家の喜千也様に思いを伺いました。
- かつての江戸の災害復興の絵と今を合わせることにより、東北震災を経て改めて表示したい
- 自分が子供の頃よりも東京の街はとてもきれいになった。アートを通して、環境問題について伝えたい
他にも、江戸の歴史は勿論のこと、文化財のアーカイブの著作権の話(国会図書館はフリーだけど版画の質が悪い。東京都のものは品質はいいけど使うのが面倒)とか、オリンピックを目指した都の事業のお話とか、楽しくお聞かせいただきました。
作品もさることながら、そこに至る生き様がうかがえるのが、ギャラリーのよいところです。
あ、綺麗な画質の名所江戸百景の展示が、今月末から原宿であるようですね。これもまた、楽しみです。 www.ukiyoe-ota-muse.jp
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