マニュアルモードで写真を撮ってみたときに考えた、学びと挫折に関すること
一年ぶりくらいに、一眼レフの電源を入れた。
このストアカを受けました。
カメラをやってみようと思ったきっかけ
以前、東京芸大の卒業制作展に行った時、あまりに写真がうまくいかず、
仁和寺展もがっかりな写真しか撮れず、
まだ会期はあるから、仁和寺展はリベンジしたいなぁ、あぁ、カメラちゃんとするかぁ、と思った次第。
カメラがきらいになったわけ
以前、別のストアカの講座を受けてみて、まぁある程度自信はあったのだけど、まわりとのレベル差を感じて、挫折しました。
理由
- その講座はダンスの撮影だった。自分が撮りたいのは静物(美術品)だった
- 多くの人がいて、本気度が強かった
- ついていくのが大変で劣等感が刺激された
- カメラが趣味ではなかった
結果
2時間の講座で、普段は1時間で座学が終わって1時間くらい実践するのだが、受講者が自分だけにもかかわらず、座学で3時間かかった
思ったこと
- 学ぶときは、なぜ学ぶか、何がしたいか、を意識することが大切
- レベル感を合わせることも必要
- 不適切な学習による前提知識からの学習は、未学習からよりも非常に大変
- 適切な教師がいれば、挽回できる可能性がある
自分は、親の非常にマズい教育により、英語がとても嫌な印象があり、それが尾を引いている。 独学で英語は無理かな、英語も適切な教師に付くべきかな、というのが、今の印象
それはそれとして
- 先生からは「カメラと仲良く」と言われたけど、あくまで、機械として思い入れず距離感を持った付き合いがしたい
- 次は人物撮りがしたい
- あくまで「○○のためのカメラ」で、カメラそのものが目的にならないようにしたい
気が向けば
不適切な学習、に関して、まとめてみたい
【勉強会参加】UXチームの育て方・組織へのUXの広げ方 〜UXを社内に浸透させる方法をテーマに座談会します〜
メモ
- UX は、入れるなら全部入れないといけない
- 一部署だけではなく、会社全体で入れる
- 間違ったやり方をするくらいなら、外部の人を入れて正しくやって、そこで社内の経験値を蓄積する
- 正論で押さない。感情は武器。
- 定量的ではなく定性的。アンケート設計を間違えない
- 顧客を間違えない。ペルソナ分析は大切
- UX ではなく、問題解決。困っていることは何か。雇い主をどうやったら出世させることができるのか
女の子のいる「世界」とは -- すぎない時間 小野寺光 絵画展 --
自分と、自分以外の人。 同じ場所と同じ時を過ごしているけど、本当に「同じ世界」にいるのか。
座標としてはとても近くても、時計の指す針は近くても、「見えている世界」は、本当に同じものなのか。
小野寺光さんの描く世界、本人が存在する物理的な世界と、本人の中にしか存在するイメージの世界と、それを両方、同じキャンパスに描く、「どこかにあるけど、自分しかいない場所」を、他の人でも見えるような形で表現している、そういう風に感じました。
ご本人は、大学で助教をされている、とのこと。絵画の表現もさることながら、その言語化もすばらしく、一度授業の様子を拝見したいな、と感じました
アートコンプレックスセンター 東京都新宿区大京町 2/19~2/25
SW を2日目でドロップアウトした人間が考える、SW の利点と限界
Startup Weekend Advent Calendar 2016 - Adventarの記事です。
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生存バイアスという現象があります。少なくない落伍者、脱落者の存在を無視して、生き残った一部のみを見て物事を判断してしまうことです。 Startup Weekend(以後「SW」) に参加して、このようなアドベントカレンダーに書いたり、オーガナイザーになったり、何回も参加したりする方は、SW のことをとても気に入っている方です。そのような方が多く広めますが、少なくない人が、一度参加しただけで、複数回参加することはありませんし、オーガナイザーをされる方も、大半ではありません。また結構な割合の方が、途中で脱落します。
自分は3回参加して、そのうち最後は、2日目の途中で参加を取りやめました。自分が、「SWが馴染めなかった人」の典型からは程遠いと思います(どちらかというと「ハマった」「気に入った」方です)が、カレンダーに何か書こうと考える中では、比較的「冷めた」かんじで書けるのでは、と思い、一筆書かせていただく所存でございます。
尚、不快になる方が極力少なくなるよう、「奥歯に物が挟まった」ような内容になるかと思います。 また、これはあくまで自分の見解です。SW の運営側の方からは、「こいつ分かってないなぁ」となる可能性が非常に高いです。その点ご配慮ください。
目次
- 最初に結論:自分が考える SW が向く人、向かない人
- 自分は、このような方が向いていると思われます
- そして、このような方は、あまりオススメしません
- 自分が考える SW の目的、工夫、犠牲にしているもの
- SW の目的:スピード感
- スピード感を出すための工夫は?
- そのために「切り捨てられる」ものは?
- 失敗は許されるのか?
- しがらみがないということ
- SW が「しがらみ」になるとき
- SW の出会いはすばらしいか?
- 自分が考える、SWの「身も蓋もない」利点と限界
- お手軽ということに関して補足
- 自分は、このような方が向いていると思われます
- そして、このような方は、あまりオススメしません
- おまけ
最初に結論:自分が考える SW が向く人、向かない人
SW は「起業の一連の流れを54時間で体験する」イベントで、いろんな「現実社会とはちょっと離れている」仕掛けや工夫があります。それらは当然効果はあるのですが、自ずと限界、副作用が存在します。どんな病気にも効く薬がないように、「効く人」「効かない人(かえって悪くなる人)」が出てくるのは当然だと思われます。
自分は、このような方が向いていると思われます
- 会社が面白くない人
- 起業ということに「なんとなく」興味がある人
- 何をしたいのかよく分からないけど、手っ取り早く何かをしてみたい人
- 人前で喋る経験をして見たい人
- 体力のない人
- 要は、0.0001 → 1 をしたいひと
- おいしいご飯を食べるのが好きな人(SW Tokyo の場合。他は分かりません)
そして、このような方は、あまりオススメしません
- 自分の力を試したい人
- 「自分のXXで、YYな人を笑顔にしたい」というレベルで、目標の決まっている人
- 「起業しないといけない」という義務感のある人
- 家族を大切にしている人。趣味を大事にしている人
- 職場や学校の友人と一緒に参加を考えている人
- 体力に自信のない人
- 要は、1 → 2 にしたい人
ずいぶん放置していたので、かんたんに何か書いてみる
デザインフェスタに行ってきたので、写真を貼るだけ。
メルカリは世界を「取る」ために、積極的に「西成」を目指している、のかも
この 2つのエントリを読んで思ったこと。
山田進太郎氏は世界を取るために、あえてメルカリを「西成化」するようにコミュニティ設計したのではないか
サービスを立ち上げたいと思うときと思う人(とりあえずIT限定)
Startup Weekend で、ファシリテーターがクロージングパーティの席で他の参加者に「自分のことか、自分の知り合いのことだと、尖ったサービスになる。IT×A×Bとか、広い需要を満たそうとすると、尖がらないふわっとしたサービスになる」と伝えられていた。
それはほんとにその通りだと思って、では、その「自分」や「知り合い」って、誰か、ということ。
ITを使ったアプリやシステムのスタートアップだと、それは往々にしてプログラマやマーケターで、つまりそれは間違いなくインテリだ。 これは、金持ちだとか、高学歴だとかとは、相関はあっても必ずしもそういうわけではなく、「ある程度の学習能力(抽象化能力、論理的思考能力)」のある人たち、「経験よりも知識を優先する」という意味で、一般的にはそういう人が優秀だ、と言われている。たとえば、田中角栄氏が、東大卒官僚真っ青の論理的思考能力を持っていたと言われていて、つまり角栄氏も「インテリ」である。
で、そんなインテリが、会社に入ったり勉強会に行ったりするとどうなるか、というと、大抵の場合、まわりはやっぱりインテリばっかりになり、その「自分の知っている人」は、やっぱりインテリになるのだ。 そもそも世界基準では、日本で生まれ育っている時点で、多くの人が「インテリ」、つまりは「少数派」なのだ。
(インテリとそうでないの境目なんてあってないようなもので、ある分野においては「インテリ」でも、そうでない分野では違ったりする。ただ言えることは、IT企業の経営者や開発者は、IT分野では間違いなく「インテリ」である)
メルカリのサービス
メルカリで思ったこと。
メルカリはインテリをはなから対象外にしている。
インテリの長所は何か。
- 危険を予測して避けることができる
インテリの短所は何か。
- 未知や欠損に恐怖を感じるようになる => コストがかかる
日本人はインテリばかりだから、「トレーサビリティ」とか、いろいろとある。まぁ日本で生活していて、スーパーとか見ているとそう思うし、現在サービスは「危険を避けるために」いろんな付加価値が付いてきている。
自分は日本から一度も外に出ていないので分からないけれども、世界で行われている商取引の多くは「スーパー、デパート」よりも「バザー」の方が多いのだろうと思う。そして、バザーでは、あったり前だけど、トレーサビリティとかやかましいことをやる必要はなく、会話と現金商売で成り立っている、だろう、ということ。
考えてみたら、世界で行われている取引では、「オークション(競争入札)」よりも「自分(買い手)とあなた(売り手)」で完結するマーケットの方が、ずっと多いはずなのだ。
世界戦略の素地
山田氏も、当然、インテリである。早稲田を出て、複数の会社を成功させている。
山田氏は、メルカリ(コウゾウ)を立ち上げる前に世界一周をされていて、特にインドの「ぼったくり」について尺を割かれていたけれども、ここで「世界で何が行われているのか」ということを肌感覚で掴まれたのではないか、と推測する。
そこで、山田氏という「優秀なインテリ(抽象化能力の持ち主)」が、「世界の多くの人が使える」アプリを、と考えて、それをポリシーとして作ったのではないか。 だとしたら、メルカリの軸足がブレることは、まずないかと思う。
当たり前のことだけど、それを「スタートアップで」「信念を持って」やるまでの「肌感覚」レベルで持つことは、なかなか難しいし、そうするとパクるのも困難を極めるのだ。
自分の仮説がもし正しいのだとしたら
山田氏は、メルカリの社員の皆様は、メルカリを使っていてどうなのかな。
Startup Weekend Tokyo に 2回参加した理由と、その結果
Startup Weekend という、企業体験イベントがあって、自分は、過去2回、参加しました。直近は先週です。
ある程度考えがまとまったので、blog に書いてみます。 どのようなイベントかどうかは「ググってください」でまとめて、自分は、「失敗」というキーワードでまとめてみようと思います。
前回(2015/10/02~4)と、それが終わってから
前回のエンターテインメントは、「社員としてではなくスタートアップのCTOとしての動きを体験したい」というのが主な目的で、折角なのでイベントを楽しむため「エンタメにそれなりに触れていて感じていた解決したいこと」をピッチしてすることにした。
起業とかはあまり考えておらず(こんなことを言うのは何だが、世界中の人々全員が Startup をすべきとは自分は思えないのだ)、とはいえピッチを考えてやってみると結構それは大切なものになって、結局ダメになったことは結構さみしかったりしたのだけど、自分が票を入れたピッチが残ったので、そのチームに入り、3日間、頑張ったのだった。
で、結果としては、2位以内に入れず、かといって、最下位でもなくある程度の達成感はある、という状態で、そのプランを実際に立ち上げようという話もなく、日常に帰るという終わりを迎えたわけで。
んで、順位発表の直後からかなーり消化不良感があり、それを一言で言うと、
「あれ、自分、失敗らしい失敗をしてないぞ?」
勿論、大成功もしていないのだ。
何にならなかったというわけではない。結構得るものはあった。チームのメンバーも尊敬できる方々だった。とはいえ、自分はここでは「モブ」で終わったな、多分、自分が見えた風景よりも面白い風景を見ている方がいっぱいいるのだろうな、という思いが残っていた。
クロージングのパーティで、自分が思う「最も濃い経験をされた方」に声をかけて、後ほどお会いしたりとかして、そこでいろいろ考えることはあったのだけど、少なくとも、あのイベントを経過したからといって「よし起業するぞ」という思いはなく、かといって何かやりたいことがないわけではなく、Rails エンジニアとしてのほほんとやっていたらそこそこリッチな生活ができるこの平和から飛び出すには何か一押しが足らず、例の「濃い方」に、その状態を以って、「あかのさんはつまり勇気がないのね」と評価されたりした。
違うんだよなぁ、と思い、実際そのときには反論したわけで、とはいえ、「勇気がないとしたらそれは何故かな」と思っていたところ「需要があるのかどうか分からない」ということで、それを測りたいという思いが出てきて、そうすると、都合よくノージャンルの Startup Weekend Tokyo が開催されるらしい、とのことだった。
参加にあたって
とはいえ、相当迷ったわけで。 イベントが終わった次の一週間の体のきつさ、達成感が空振ったときの空虚な感じが気持ち悪く、その「怖さ」を知っていて、参加ボタンを押すのをかなり躊躇してしまった。 それに、開催される週に仕事で作っているサービスのリリースが予定されていて、体力も、精神力も、結構ガリガリ削った状態になりそうだ、ということを気にしていた。
リリースはバッドタイミングなことにイベント前日木曜日までずれて、体力的にかなりいっぱいいっぱいな状態になりながら九段下の会場に向かった。
前回の Enterteinment でやったことを、それなりにマイルドにしたものをピッチして、結果としてギリギリで通過したのだけど、申し訳ない。そのときに最初に感じたことはこれ。
通ってしまった。
ピッチに通らなかったら、そのまま帰って寝るつもりだった。かなりいっぱいいっぱいだった。
3日間の過ごし方
省略。ていうか、それぞれなので、あまり参考にならないかと。
というより前回で、「このチームが一番優勝に近い」とかオーガナイザーとかにいろいろと言われて、とはいっても最後の情熱のためなのか賞はとれなかったわけで、あんまり参考にならないかと。
自分が決めていたことはただ一つ。
街角インタビューの練習をやろう
起業するかどうかは置いておいて、今後の社会人生活で役に立つ経験を一つはやってみたいと思っていたわけだ。
で、それはある種の「極意」を身につけることが出来て、今後自分のサービスなり会社のサービスなりを行うときは役に立ちそうだったのだけど、いかんせん、物事には良いことも悪いこともあるわけで、
3日目午後に体力が完全に尽きてしまった
体力が尽きたことでプレゼンを詰めることができず、というよりインタビューに拘ったことで、広すぎるテーマをピボットして絞る(尖らせる)チャンスをみすみす逃してしまった。
発表
残念ならが賞は取れなかったわけで。 まぁ、先に述べたように欠点があったので、しょうがない側面はあるのだけど、賞を取ったチームも、ケチを付けようと思えば十分につけることができる内容だった。実際に、参加者投票で一位だったチームは、3位内に入ってなかった。
これについては別におかしなことではなく、
ということだ。
リンク先とは全然違う解釈をするのだけど、「不思議な勝ちあり」とは、 何かをしようというときに、完全な準備ができることなど、まずあり得ない。いろんな不安や不出来を抱えながら、挑戦してみると、あっさりうまくいくこともあるよ、ということかもしれないな、と考えてみた。
案外、トヨタのカイゼンを考えた人の中にその言葉を知っている人がいて、それが回り回ってリーンの思想に影響を与えているのかもしれない。
パーティ
他の人の blog を見た所、「優勝する最大のメリット」は、「パーティで話しかけてもらえること」と書いてあった。まぁ自分は優勝したことないので(僻み)、それはよく分からないのだけど、パーティ中にジャッジの方から「このプランは絶対に成功させるべきです」と言われたり、また、他の参加者の中から「あのプランは絶対成功させてください。使います」と言われて、
ゲームとしての勝利を取って、看板を得て起業することができなかったこと
を、とてつもない失敗、って考えて、2日くらい結構凹んでいたりしたのだけど、まぁ、それは全然挽回できることだよね、とまた思ったり。
んで、ゲームとしての勝ちを取る(=投資を得る)ためのシミュレーションをしてみたら結構ぬるかった点が、体力面以外でも結構あって、その失敗を事前にできたことが、一番の収穫だったのでしょう。
で、この一週間
自分が定期的に会っているカウンセラーにこの話をすると、「起業はやめておきなさい」と勧められた。「あなたはそれを心からやりたいわけではなくて、他の人がやってほしいからやるわけで、だとしたら追い詰められた時のあなたの体調が心配です」とのこと。
それはそれでとても至極納得な話であり、またしばらく考え続けることになるのでしょう。
まとめ
- 勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。不完全でもやってみよう。
- 何かを「測る」という目的でも、Startup Weekend は、使えます。
パーティで言われたのだけど、「行動することには、何か意味があるのだ」